ベンチャー創業者と事業との関わり

 

プレゼンテーション2

本日は、ベンチャー企業の創業者の職歴と事業の関わりについてお話しさせていただこうと思います。

皆様から、ところで岩崎さんは もともと何の仕事をしていたのですか? エネルギー関連の仕事をしていたのですか? という質問をいただきます。

ベンチャー企業の創業者に多い起業のケースは、これまで関わってきた仕事からヒントを得て起業するケースや、大学などで学んだ知識をベースに起業する創業者が多いように思われます。

私も学校では電気工学を勉強し、就職先は大手電機メーカーの技術系社員として原子力発電関連の仕事をしていた経験がございますので、エネルギーについてはもともと関わりの深い分野ということになります。

一方で、私の場合、創業当初の事業内容は住宅の水廻り工事をプラモデルのようにキット化して、水廻り工事を早く、安く、簡単に仕上げる仕組み考え出し、それをIT(CAD)でシステム化することで事業化いたしました。

この事業アイデアも原子力発電の仕事からヒントを得ております。原発は多種多様な運転を制御盤により行いますが、その制御盤は様々な基板、部品、配線などで構成されており、それらをIT(CAD)で設計し、工場内で組み立てられ、品質検査を経て出荷されますので、一定の性能が担保されることになります。

大手電機メーカーを退職後、街の水道工事店に就職した私は、設計図面なし、現場施工、職人さん任せの検査に唖然としたのですが、そこで考えました。業界全体がこのような不効率、低品質、長工期であるならば、これを原発の制御盤の製造過程のように、ITを駆使してCADで設計し、工場で部品をプレファブ化して品質検査を行い、宅急便で配管部品のキットとして現場に配送すれば、低コスト、高品質、短工期が実現できるのではと考え、配管工事のプラモデル化という発想で事業化いたしました。

この事業は現在、日本の新築低層住宅の約12%のシェアを得るまで普及しており、エプコのコア事業として多くの住宅会社様に採用されております。

このように原発と住宅の水廻り工事という一見なんの関係もないように思える両者ですが、事業化のヒントは思わぬところに隠れております。自分自身の経験を活かして、世の中の常識を非常識と思い、柔軟な発想と行動力があれば、おのずと事業の道筋は見えてくると思います。

そして大切なことは事業化のタイミングです。いくら優れた事業アイデアや構想があっても、社会がその事業やサービスを受け入れる素地がなければ事業を軌道に乗せることはできません。

私の場合も水廻り工事のプラモデル化を世の中にデビューさせたのは、事業構想から実に8年後でありました。1998年に水道法の規制緩和があり、ようやく私のアイデアを社会に対して普及させる素地が整ったのです。8年間に多くの経験を積み準備をしてきましたので、先手必勝、ロケットスタートで飛び出し、その甲斐あって今のエプコの事業基盤がございます。

家庭向け電力小売りの自由化も正に同じことであり、2年後の2016年には千載一遇の好機が到来いたします。これまでエプコが着々と準備してきたスマートエネルギーサービスを、エプコの経営基盤である住宅・家庭分野のプレーヤーの方々と連携して普及させ、日本全国のご家庭に活用いただき、国民のエネルギー負担の軽減に少しでもお役立ちできるスマートエネルギー事業を展開していく所存でございます。

引き続き、みなさまのご期待に応えるエプコとして事業を推進してまいります。

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カテゴリー:エプコ

同じエネルギーでも全く違う住宅とビルディング

本日は、皆様からの質問が多い、住宅・家庭分野のエネルギーとオフィスビルや工場でのエネルギー利用の違いについて、お話しさせていただこうと思います。

これらの違いについては、エプコの事業経験から事例を上げてご説明させていただきます。

まず、住宅とビルでは使用される用語から異なっております。住宅は【建築】する、商業施設や工場は【建設】する という言葉を一般的には使用いたします。エプコが20年以上に渡り事業展開してきた住宅業界は、〇〇ハウス、〇〇ホームといった住宅会社様や工務店様が住宅の【建築工事】を手掛けております。一方で、オフィスビルや工場の【建設】を請け負う会社は、〇〇建設、〇〇組という社名を掲げる企業が多く、住宅会社様が商業施設を建設したり、建設会社様が住宅を建築したりするケースはあまり多く見かけません。

工事1つを取り上げても、住宅に求められる要件と商業施設や工場に要求される内容は大きくことなります。日本の住宅は軸組木造やツーバイフォーで建築することが多く、全国各地の気候風土を建築仕様に取り入れ、1つ1つが細かい住まいを建築していきます。一方で、ビルや工場は鉄筋コンクリート工法、鉄骨造などで建設され、施設も大きく、オフィスビル、商業施設、工場と用途も多様です。よって、おのずと業界や団体も異なり、それぞれが住宅専門、建設専門の分野に分かれております。

エネルギーに目を向けますと、例えば住宅の冷暖房はルームエアコンや床暖房であり、お湯を作るのはガスの給湯器であったり、深夜電力を利用するエコキュートで給湯します。また、太陽光発電システムは平均で4kw程度の小容量の太陽光パネルを住宅の屋根に設置しますが、住宅の方位や隣家の状況により太陽光パネルの設置位置や枚数を変えて、少ない発電量を最大化するように工夫を重ねます。

オフィスビルや商業施設になりますと、冷暖房は建物全体の空調を制御する空調システムを設置したり、都心部では地域全体の冷暖房エネルギーを供給する地域冷暖房システムが完備されているエリアもございます。太陽光発電システムでは、大規模容量の太陽光パネルを商業施設や工場の屋根に設置したり、メガソーラーを建設する企業もございます。

このように同じエネルギーを利用するにも、住宅・家庭分野とビルや工場では性質が異なり、使用する機器も違えば、エネルギーの消費量も大きく異なるため、省エネのやり方、コントロールの仕方は住宅・家庭分野とオフィスビルや商業施設では全く違います。よって、エネルギーや電力データを扱って事業を営む企業も、エプコのような住宅・家庭分野を専門とする企業と、オフィスビルや商業施設のような産業用途を得意とする企業は、おのずとすみわけされると考えております。

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カテゴリー:スマートエネルギーカンパニー

2013年12月期 本決算説明会

2月17日に東京証券取引所内で、2013年12月期の本決算説明会を行いました。

当日はファンドマネージャー、証券アナリストの方々を中心に40名程度の皆様が参加され、

2013年12月期の業績結果並びにスマートエネルギー事業を中心としたエプコの長期ビジョンを説明させていただきました。

当日の決算説明会では、なぜエプコがスマートエネルギー市場に参入するのか や、エプコの強みなどについて説明させていただきました。

まず、スマートエネルギー市場への参入理由ですが、次の3つにあると考えております。

①規制緩和

2016年に家庭向けの電力小売り市場が規制緩和され、7.5兆円の市場が自由化される。

エプコが住宅・家庭分野の設計サービスで成長するきっかけとなったのが、1998年の水道法の規制緩和でした。水道法が規制緩和される2年前から準備を進め規制緩和と同時にロケットスタートしたのがエプコが飛躍できた1つの要因であり、今回の家庭向けの 電力小売り市場の規制緩和も同じことだと考えております。

②5年前から住宅・家庭分野の太陽光発電に関わるサービスを手掛けているエプコ

エプコは数多くの太陽光パネルメーカー向けに、太陽光パネルの発電シミュレーションシステムを開発したり、太陽光パネルを住宅の屋根に設置する際の設計サービスを手掛けており、住宅・家庭向けでは1年間に約200メガ、50,000棟の発電シミュレーションサービスや設計サービスを提供しており、この分野ではエプコは黒子で名前は世の中に出てきておりませんが、相当な実績があると自負しております。

③HEMSアプリケーションも開発・運用しているエプコ

エネルギーに関連の深い電気設備の設計や家庭向け蓄電池の設計サービスを年間10,000棟以上手掛けているだけではなく、ぴぴパッ!というHEMSアプリケーションを開発して、スマホやWEBから蓄電池の運転制御や天気予報と連動させて、翌日の太陽光パネルの発電予報や電力の消費予報など、様々なスマートエネルギーサービスを既に提供させていただいております。

次に、スマートエネルギー市場でのエプコの強みは、3つあると考えております。

①業務力

住宅・家庭分野で電力小売りが自由化されると、約7,700万件という膨大な契約件数がオープンになります。電力小売り市場に参入する多くの企業が各家庭に電気料金のご案内をしたり、ご家庭からの問い合わせ、契約の変更など様々な業務が発生します。エプコは住宅・家庭分野のアフターメンテナンスのコールセンターサービスを大手住宅会社様や地域工務店様に提供しており、アフターメンテナンスの受付、修理手配、お客様カルテへの登録、メンテナンス内容の分析など、1日、1000件以上のお客様対応を行っている実績があります。一見、地味ですが、多岐にわたる住宅・家庭分野でのメンテナンス対応、顧客管理という業務力は、実はエプコの強みになると考えております。

②集客力

家庭向けの電力小売り市場が自由化された時には、全国に個別散在している各家庭の集客力が大きなポイントになると考えております。エプコは大手住宅会社様、地域の工務店様、住宅建材や太陽光パネルを製造しているメーカー様、全国の流通代理店様と創業以来お付き合いをしており、この住宅・家庭分野での商売のネットワークを活かしてスマートエネルギーサービスを各家庭に届けたいと考えております。例えば、住宅会社様は住宅を新築するだけではなく、その後もアフターメンテナンスやリフォームを通じて各家庭と深い接点をもっております。エプコが提供するスマートエネルギーサービスを住宅会社様経由で各家庭に届けることで、ご家庭には電気料金がお得になるサービスを提供でき、住宅会社様は顧客接点の強化につながります。こういう三方良しのネットワークによる集客力はエプコの強みと考えております。

③電力ビックデータ解析

各家庭の電力データは極めて少量ですが、契約件数は約7,700万件という膨大な件数になりますので、少量多数の電力データを集約して、分析して、スマートエネルギーサービスに利用できるようデータを加工する技術は相当高度なIT技術が必要になります。エプコは1998年に家庭向けの電力小売り市場が自由化されたイギリスで、スマートシティーのエネルギー研究や家庭の電力ビックデータ解析では世界トップクラスの研究を行っているケンブリッジ大学工学部スマートシティー・エネルギーグループと共同研究を締結しており、ケンブリッジ大学のノウハウを活かしてシステム開発を行うと共に、自由化が先行しているイギリスでのスマートエネルギーサービスを日本に応用展開するべく準備を加速しております。その1つの事例が、パナソニック・エプコ エナジーサービス株式会社で採用が予定されている、家庭向けの太陽光発電の余剰電力を売買するEneberg というシステムであり、このような最先端のスマートエネルギーサービスを日本でいち早く展開していく方針であります。

このように住宅・家庭分野で20年以上にも渡り事業を継続し、実績を積み上げてきたエプコだからこそできるスマートエネルギーサービスで、人々の暮らしにお役立ちをして、社会的な使命に貢献できる企業にしていきたいと思っておりますので、応援よろしくお願いいたします。

決算説明会時の写真

決算発表写真2

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カテゴリー:IR