エプコの中期経営計画を詳細解説-13

建築工事の合理化を実現するには、施工の簡略化(プレファブ化)、情報の共有化(クラウド化)、商流の短絡化(邸別デリバリー)の3つの機能が必要で、これにはデジタル技術の活用が欠かせません。

エプコが取り組むBIMクラウドサービスでは、ハウスメーカーが作成する建築設計CADデータとエプコで作成する設備設計CADデータの両方を、エプコオリジナルのCAD2BIMシステムにより、ほぼ自動で3次元BIM設計図に変換いたします。

これにより複雑な排水配管の施工内容を設計図面上に3次元で表現することができますので、この3次元BIMデータから排水配管のプレファブ加工図を自動作成いたします。

工場ではプレファブ加工図を基に排水配管キットを制作して、現場の施工タイミングに合わせて邸別配送いたします。配管材料は従来品を使用しますが、配管のプレカットだけではなく、配管と継手(つぎて)の接続や配管を固定する金具なども予めキット化し、プラモデル配管のような形状で出荷するため、現場では職人が3次元BIM設計図を見ながら配管キットを取り付けるだけで施工が完了するイメージです。

従来では紙の設計図面を現場で見ながら施工しておりましたが、3次元BIM設計図はクラウドで提供するため、スマホや携帯端末を利用して、現場で確認したい角度や部位に移行しながら図面を見れるので、施工ミスの防止にもつながります。

このように3次元によるBIMクラウドとプレファブ化のサービスは排水配管のみならず、24時間換気ダクトなどの空調配管や敷地内に埋設する配管工事にも応用が可能であり、エプコではプレファブ未領域の分野に設計サービスを広げていき、1つの新築住宅で様々な用途のBIMクラウドとプレファブ化を手掛けてまいります。

カテゴリー:中期経営計画2021