エプコの中期経営計画を詳細解説-15

本日はBIMクラウドサービスと排水プレファブ化におけるエプコの強みについて、説明させていただきます。

従来からオフィスビルなどの非規格型の建築物では、BIMを活用して3次元設計を行っております。BIMの最大の特徴は、3次元化による施工の可視化とクラウドによる設計データの共有ですが、デメリットは3次元設計ゆえに情報量が多く、2次元設計と比較して設計時間が大幅に増加してしまう点にあります。

エプコが得意とする低層住宅(2・3階建ての戸建住宅や集合住宅)では、材料や工法を規格化して建築するため、ビル建築物に対して工期も短く、建築コストも抑えられております。よって、住宅会社側でBIM活用が進まず、ほとんどが2次元CADによる設計で建築工事が行われております。

そこでエプコではBIMのデメリットを解消し、メリットを最大化するために、2次元CADデータを自動的に3次元BIMデータに変換する独自開発のCAD2BIMというシステムを開発いたしました。

これによりBIM設計図を早く・安く・大量に提供することが可能になり、これまで具現化できていなかった排水配管のプレファブ化など、プレファブ領域の拡大による建築工事の合理化が可能になりました。

エプコの設計サービスでは、従来から給水給湯配管のプレファブ加工による邸別配送は実施しておりますので、これらのサプライチェーンを活用して排水プレファブ部材も提供する計画でおります。

また、エプコでは設備設計図を3次元BIM化すると同時に、設備設計に必要な建築構造図や基礎構造図もBIM化いたします。

住宅会社でBIMを活用していれば不要な作業ですが、ほぼ自動的に構造図も3次元BIM化できますので、これらの付帯的なBIM設計図も住宅会社のニーズに応じて提供していき、新築住宅1棟あたりの設計サービス範囲を拡大していきたいと考えております。

カテゴリー:中期経営計画2021