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管路内の空気と排水のヒミツを体感!前澤化成工業様と学ぶ技術研修レポート

会社紹介

こんにちは!エプコ広報の佐藤です。

上下水道製品のメーカーである前澤化成工業株式会社様にお越しいただき、沖縄設計スタッフ向けに研修を行っていただきました。2日間で合計70名(1日目44名、2日目26名)が参加し、排水設備における「空気と水の関係」をテーマに、実験を交えながら学びを深めました。

なぜ“空気と排水”を意識する必要があるのか?

エプコが設計で関わる排水管の中には水だけでなく空気も存在しています。もし管内が水でいっぱいになると、水の流れが悪くなり、排水性能に影響します。

さらに、同じ水量でも管の口径が適切でない場合、管が満管状態になってしまうことがあります。今回の研修では、こうした現象を理解し、正しい口径で設備計画することの重要性を学びました。

ペットボトル実験で空気と排水の関係に納得!

排水と空気の関係を体感するためのシンプルな実験を行いました。

ペットボトルに水を入れ、ふたを閉めた状態(密閉)と開けた状態(解放)で水の流れを比較します。
密閉状態では水がスムーズに流れず、ゴボゴボと音を立てながら不規則に流れます。一方、ふたを開けると空気が入り、水が一気にスムーズに流れることを確認できました。

この実験を通じて、排水管の中には水だけでなく空気が必要であること、そして空気の通り道がないと排水性能(水理性)が悪化することを実感しました。

「空気がないと水は流れない」―この基本を目で見て理解できたことは、今後の設計や計画に大きなヒントとなりました。

トラップの役割と破封現象を目で見る

臭気や害虫を防ぐトラップ内の封水の重要性、そして負圧による「破封」現象や正圧による「跳ね出し」現象を実演で確認。

負圧では管路内の空気が不足することにより、封水が吸い込まれ、正圧では逆に空気が過剰になってしまうことで封水が跳ね出す現象が起こります。それを実際に目で見て確認することで、通気計画の重要性を再認識しました。

 

さらに、吸気弁と外部解放型通気弁の違いや、複数世帯での通気設置のポイントも学びました。
「複数器具があるけど通気無しで大丈夫かな?」と気づける視点を養えたことは、今後の業務に直結する学びです。

前澤化成工業様の新製品もチェック

研修の最後には、スリム吸気弁ボックスタイプのモデルチェンジや海外製食洗機用排水対応について、実物を手に取りながら確認しました。

「ビス打ちやすい」「VU50対応は助かる」と現場目線での感想も飛び交い、製品改良のメリットを実感する時間となりました。

 参加者の声のご紹介

・実験で理解が深まった。現場で通気の重要性を意識できるようになった
・破封現象の仕組みを知り、設計の注意点がよく分かった
・新製品の改良点を直接確認できたので、施工時のイメージが湧きやすい
・複数世帯の通気設置の重要性を再認識。申し送りやチェック体制を強化したい

普段の設計業務にすぐ応用できる、学びを得られたようですね!

最後に、学びを現場へ

今回の研修で排水設備計画における通気設備の適切な配置と配管口径の重要性を学ばせていただき、濃密な時間を過ごすことができました。

「空気と排水」って、奥が深い。今後も現場で役立つ知識を身につける研修を続けていきます。

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