前澤化成工業様 研修レポート|大雨・ゲリラ豪雨対策について理解を深める

前澤化成工業様 研修レポート|大雨・ゲリラ豪雨対策について理解を深める

こんにちは!エプコ広報の佐藤です。

上下水道製品のメーカーである前澤化成工業株式会社様にお越しいただき、沖縄設計スタッフ向けに研修を行っていただきました。

総勢61 名のスタッフが参加し、有意義な機会となりましたのでレポートをご紹介いたします。

研修実施の目的

普段、住宅の給排水設備の配管計画図を作成しているスタッフに、現場を想定した配管工事を体験してもらい、図面作成ではわからない気づきを得て、現場を考慮した設計ができるようになってもらうための研修です。

前澤化成工業様とは

前澤化成工業様は上下水道製品のメーカーであり、エプコが給排水設備の工業化部材を出す頃から20 年以上のお付き合いがあります。

部材販売だけでなく、エプコが考える部材の開発や性能実験など設計サービス事業に関し、非常に深いお付き合いのある企業であります。

前澤化成工業様ホームページ:https://www.maezawa-k.co.jp/

大雨・ゲリラ豪雨などの対策に欠かせない知識を学ぶ

昨今の異常気象により、大雨・ゲリラ豪雨が頻発しています。

50mm 以上の大雨の年間発生件数
気象庁ホームページ「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」を基に当社作成

気象庁によると、全国の1時間降水量が50mm以上の大雨の年間発生件数が増加しています。

また、76 年から85 年の10 年間の平均年間発生回数は約226 回であったのに比べ、2011 年から20 年にかけては約334 回と約1.5 倍増加していることが分かっており、日ごろの備えが重要と言えます。

「住まい・暮らしを支える」エプコとして、こういった気象による影響を考慮した設計やメンテナンスを行なうことが使命であると考えています。

こうした背景から、今回は大雨・ゲリラ豪雨に焦点を当て、それらの対策製品、及び、排水用吸気弁の機能・性能について学ぶ機会を設け、設計スタッフへの落とし込みを行ないました。

研修実施に際しての思い

研修の計画・運営を担っている技術開発室 野口さんより今回の研修に際しての思いを伺いました。
野口さん「知識としてもっている理論をカタログでは決して見られない部材の動きや効果を実際に見ることで、その製品の価値やお客様へのご提案の助けになってもらえたらうれしいです。」

研修カリキュラムのご紹介

今回は、水回りにおける大雨・ゲリラ豪雨対策製品である「圧力開放蓋」と「排水用吸気弁」についてデモを実施頂きました。

圧力開放蓋のデモ実演

圧力開放蓋は、大雨・ゲリラ豪雨などにより下水道本管から逆流する空気を大気開放する製品です。

屋外の蓋から圧力を開放することで、トイレなどの屋内排水器具における吹き出しを抑制し、水漏れや臭気被害から建物を守ることができます。

圧力開放蓋(出所)前澤化成工業株式会社ホームページ

デモ実演では、通常の桝蓋と圧力開放蓋、それぞれのパターンで実演頂き、圧力がかかることによってトラップと圧力開放蓋がどのような動きをするのか、実演を通して学ぶことが出来ました。

また、後付けが可能な圧力開放蓋についてもご説明をいただきました。

圧力開放蓋がついていない住宅であっても後付けをすることで大雨・ゲリラ豪雨対策が可能であることを学び、理解を深めることが出来ました。
※既にお住まいの住宅であっても、他社製品とのサイズ違いを解消し、後付けが可能な製品

排水用吸気弁のデモ実演

排水用吸気弁は、排水口とは別のルートから排水管内に空気を取り込み、排水の流れをスムーズにすることで臭気を漏らさず、封水破壊を防止する役割をもっています。

デモ実演では吸気弁を付けていない場合と吸気弁を付けた場合、それぞれのパターンを実演していただき、圧力がかかった場合のトラップの動きや、吸気弁の吸い込みの効果を学ぶことが出来ました。

その他、需要の高い商品のご紹介

この他にも、最新トレンドに基づき、需要の高い商品の説明を頂き、知識のアップデートを行うことが出来ました。

海外製食洗機に対応した食洗機耐熱排水管セット

食洗機から出る高温排水は、横引き管で冷却する必要があり、その耐熱管とキッチンシンク排水の合流
部までの部材を考慮した配管セットであることを学びました。

一般ハウスメーカー向けベタ基礎用アジャスト水抜管

台風や集中豪雨などで起こる床下浸水は速やかに排除しないと建物にも住まう人にも悪影響を及ぼします。基礎部分に水が溜まってしまった場合、排除には時間と手間が掛かります。

あらかじめ基礎に設置する事で速やかに排水出来る専用の新部材の紹介も頂きました。

ハウスメーカー様の基礎は厚みが様々な為専用厚みに寸法をセットしておらず、 基礎幅は150-230㎜に対応しており 、現場で切断しさまざまな基礎厚に対応できる仕様となっています。

基礎アジャスト水抜管の詳細:https://www.maezawa-k.co.jp/product/special/_special/chirasi/17_kam.pdf

ハウスメーカー様や職人さんの要望や困りごと、気候変動による住まい方の変化など、建築業界も常に様変わり進化しています。

その中でいち早く製品を作り世の中に出していく前澤化成工業様の思いを我々エプコも理解し微力ながらお手伝いできるよう日々技術の習得をしていきたいと思います。

受講者からの感想

受講者から感想が寄せられました。一部をご紹介します。

今回の研修で、耐熱管、基礎水抜管についても今まで写真でしか見ることしかできなかったので、実際に実物を手に取り拝見することができたので良かったです。また、通気弁や圧力開放蓋に関しては、実演を通し、空気の動きによって圧力開放蓋を使用するのとしないので大きな違いがあることを改めて実感することができ、圧力開放蓋の役割、大切さを知れました。
特に驚かされたのが、後付け圧力開放蓋の“後付け”の部分です。ゲリラ豪雨等の豪雨災害時に発揮される、内圧を開放するというその製品本来の目的のみならず、変換アダプターを同梱し”後付け”を可能にすることで既存桝にも対応できるという付加価値。その既存桝の全てを改修せず、蓋の一部をやり替えることで対応できるようにしたことは「素晴らしい」の一言だと思います。
座学等で学んで理解は出来ても、イメージできてない部分があり、落とし込み出来ていなかったので現場に行けない分、こういった研修はすごくありがたいです。
 
前澤化成工業様には今回もたくさんのご説明をいただきました。貴重な体験を今後の設計に活かして、更なる設計品質向上を目指していきます。

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