教えて!エプコの仕事って? ~第10回 技術開発チーム その②~

教えて!エプコの仕事って? ~第10回 技術開発チーム その②~

お仕事紹介シリーズ!技術開発チームつづき☆
前回紹介した設備マニュアル作成・社内研修の他にもハウスメーカー様の設備に関する相談窓口などもしています。今回はその辺りを紹介いたします。 

前回分まだ見ていない方はこちら\_(・ω・`)

 

ハウスメーカー様の相談窓口

野口さん:例えば施工の省力化の相談がきます。
もっと簡単にならないかという相談を受けて、施工のやり方をこうしようとか小さい継手を違うものに交換してみようとか、アドバイスするというより現場行って一緒にやってみましょう!という感じです。ハウスメーカー様の設備部門という立ち位置でやって行こうというスタンスでずっと動いています。相談窓口として10年くらいやらせてもらってるので、継続してやって行きたいです。

最近のトイレ問題

野口さん:最近は様々なハウスメーカーからトイレが流れないというご相談が多いです。
10年くらい前、トイレを1回流すのに8リットルの水を使用していました。現在は節水型・超節水型トイレが出てきて、一番少なくて3.8リットルです。先週も滋賀に行って延々とトイレを流す検証をしてきました。

トイレの製品としては、便鉢からトイレットペーパーが流れれば問題ありません。検査する時のトイレットペーパーにも基準(シングルペーパー90cm正方形にし、4枚重ね≒1回3.6m!)があって、それが10m流れれば製品としてOKになります。

節水する人ってエコに意識が強いので、「小」や「eco小」で流すことが結構多いんですね。そうすると便鉢からは流れているけど、実は配管のところでほぼ止まっているんです。次流した時に流れますよというのが節水型のスタンスなので、もちろん製品としては問題ありません。普通なら押し出しで流れていくのですが、何かの拍子で詰まってしまうという問題が出てきています。そこで流れないものをどうやって流すかという解決策を考えます。

解決策の検証

広報I:どうやって解決するんですか?

野口さん:それは、トイレの配管の上流にユニットバスを繋ぐんです。そうすると毎日お風呂に入って水を流しますよね。その水で一回綺麗に流すというように組み合わせるのです。エプコの設計担当が問題ないようにコレとコレをこういうふうに接続してくださいというマニュアルを作るのです。

広報I:トイレが進化することによって、配管方法も変わってくるんですね。

野口さん:そうなんです。でも色んな状況があり得るので分からないんです。 女性は小の時もペーパーを使用しますよね。それで普通に「小」で流してしまうのはあまり良くないんです。あと、トイレに流せるお掃除シートはものによって砕けにくいので良くありません。お掃除シートの「トイレに流せる」というのは、水で砕けるという訳ではなく、あれが浄化槽に入っても問題ないということなんです。

広報I:えー!!!知らなかったです(°□°)⊅!! 節水のために小の時は「小」で流そうと意識していたし、お掃除シートも何枚も一度に流してました。

野口さん:流れているからいいと思ってしまいますよね。話ずれますが、欧米は節水が盛んで、同じように節水型トイレもあるのですが、食生活が違うのでモノが固くで流れやすいんです。日本人は粘度が高いので状況が変わってきます。トイレメーカーさんが言っていました。
色んな状況を想定して、じゃあ次豆腐流してみるかーとか味噌流してみるかーとか(笑)

というようなことを飯食べながら座談するんです。

広報I:ご飯食べながらですかっwww

野口さん:時代に合った問題の解決方法を常に考えてやっていきます。

広報I:そういう実験とか楽しそうですね。

野口さん:楽しいです。こういう体験を沖縄の人はなかなかできないので、できるだけ手に触れて見てほしいという意味で沖縄で研修室を作っています。 

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↑実験の様子

 

問題意識

野口さん:トイレは当面のテーマですね。いろんなハウスメーカー様で問題が出てきました。図面描いているのはエプコなので、設計がいけないんじゃないかと直結してしまうので、そういうことがないように検証しながら、基準を直していきます。
マニュアルも積算もそうですが、エプコが作成したものが日本全国で使用されるので、こういう基準に沿ってやっているときちんと説明できるようにしておかないといけません。
トイレ問題は裁判になっているケースもあるので、意識して設計していかないといけないんです。

 

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設備に係わる問題をハウスメーカー様たちと一緒に解決しているんですね。
時代によって問題も変化するし、普段の生活で気づかないところで問題に発展する可能性があることを知りました。

エプコが作成したマニュアル・図面が施工に使用されるのだから問題があってはならない。そういう意識を常に持って業務に取り組まないといけないことを再認識しました。

沖縄の研修室作りも頑張ってください!!
進捗紹介していきたいと思います。

 

 

P.S.これからトイレを流すときは「大」「小」「eco小」の使い分け気をつけます(=ο=)
お掃除シートは商品説明書に沿って処理しましょう。

 

 

 

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