MVP研修ブログ 2014年度1Q その③

MVP研修ブログ 2014年度1Q その③

2014/06/09

【研修2日目スケジュール】
09:00  朝食
10:00  Cambridgeカレッジ巡り
13:00  昼食(ペムボロクカレッジ)
-        Cambridge観光(パンティング等に参加)
19:00  フォーマルディナー(Peterhouse)
22:00  University Arms Hotel宿泊

 

【研修2日目所感】
(ケンブリッジ カレッジ視察)
世界最先端の研究が行われているカレッジの環境や学生達のモチベーションに触れ、世界は常に前を向きつつ動いている事を実感した。その原動力が、伝統を愛しそこに価値を見出す日常や、思索に適した深い静寂、更には自然体で物事に向き合う人々の気持ちの伸びやかさなのだと感じられてならなかった。翻って、我々の日常に視線を移すと、そこには伝統も静寂も伸びやかな精神力も、哀しいかな乏しい。
広く世界に羽ばたくためには、卓越した知識や先取の気概と共に、前進するオフェンスを支える柱として、確固たる足元の安定が必要なのだという強烈な印象を得た。エプコで言えば、SEカンパニーとPHカンパニーという両輪の強化・バランスということであろうか。

(ケンブリッジ フォーマルディナー)
正に伝統が凝縮された時空間であった。教授や学生達が身に纏うガウンですら、我々のファンタスティックな気分を増長させて、そこには作り物にはない本物の迫力に満ちた時間があった。ステンドグラスがはまった食堂の窓は荘厳で、おのずと敬虔な気持ちにならざるを得ない。まごうことなき伝統と、それを何百年と変わらずに継承していく力強さには、無言で頭を垂れるしかない。石の文化と木の文化の違いででもあろうか。しかしながら、我々も指をくわえて見ているわけにもいくまい。日本は、そしてエプコは何においてこの『力強さ』の発露とすべきであろうかと、課題を突きつけられた思いであった。

 

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ケンブリッジツアーは、岩崎CEOが勧めてくださった大変楽しみなプログラムだった。

Camのメンバーは仕事が忙しいため、
カレッジで日本語を学ぶ19歳のエイミーがホテルに迎えに来てくれた。

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小柄でチャーミングなイギリス人のお嬢さんだ。
とても礼儀正しい日本語を話す。
今時、こんなにきちんとした日本語が話せる若者はそう多くはないだろう。

 Camの責任者の城口さん曰く、
「きちんと勉強してますからね。この機会に日本語を教えてあげてください。」

 ・・・我々の珍道中はここから始まった。

 文法も語彙もまだまだ未熟なエイミーと、
意思を英語で伝えることの不得手な我々2人との会話は、
お互いに首を傾げながら何となく納得したことにする・・という形で進められた。

これぞ、究極のコミュニケーションかも知れないが。

その言葉の不足を補うに余りある、ケンブリッジカレッジの美しさであった。
32ものカレッジが集うケンブリッジ。

もちろんその全ては回れなかったが、
ユーパス、エマニワ、ペンブロック(入れなかった)、クイーンズ、キングス、
クレア、トリニティの各カレッジの中庭やチャペル、ライブラリィを見て回った。

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重ねられた時と伝統に裏打ちされたその美しさは、
我々日本人の応用の範疇を超えるものだと思われてならなかった。

イギリス(ヨーロッパ)の建築物の美しさは、
押しなべて想像とロマンのにおいがする。

どの建物を見ても、そこここに繰り広げられたであろう中世の物語を
想像せずにはいられない。

ましてや静寂に満ち満ちた空間は、思索の楽しさを約束してくれそうで、
すっかりケンブリッジの魅力に取り付かれた半日だった。

 

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(ニュートンたちの銅像)

 

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(天井に描かれた各カレッジの校章)

 

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パンティングってご存知ですか?
恥ずかしながら、私は知りませんでした。
イギリス伝統の舟遊びのことです。

ケンブリッジを縦断?横断?する川を棹こぎのボートで上り下りするのです。

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8名位の乗り合せ。
私達のボートは中国人のグループとロシア人の一家、そして私達日本人2人。
何とインターナショナルな組み合せでしょう!

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まわりの舟のこぎ手は、黙々と棹を操っているだけですが、
我が船頭さんは最初っから最後までしゃべり続け。
単語の端々から察するに、景観ガイドをしてくれているらしいのです。

本来なら煩く感じるはずのガイドでしたが、
英語の聞き取れない私には、音声が風景に溶け合って
何がし異国情緒たっぷりなBGMとして楽しむことができたのです。

後にも先にも、英語ができなくて得をした唯一の出来事でした。

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ところで、日本ならきっとライフジャケットを着用させられたのでしょうが、
ここではそんな気配すらありません。

しかもボートは何の秩序もなく漕ぎ手の思いのままに動いているため、
あちらこちらで衝突しては右往左往している始末。
泳げない私は転覆しないかと本気で心配した位です。

 ところが誰ひとり怒号や顔をしかめることなく、
ゆったりと笑って見ているだけの光景がとても新鮮でした。

安全であること、正確であることに殊さら神経質な昨今の日本人気質が、
やたら矮小に感じられた一瞬でもありました。

 それは水鳥たちも一緒。 何と近づいても逃げようともしない。

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岸辺にくつろぐ学生たちも、目の前を行き来する我々を全く気にする気配なく、
それぞれの憩いの時間を楽しんでいる。
全てが自然体で、気持ちが解き放たれていくような感覚を味わいました。

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※後日談・・・あの川の水深は1m強しかないという。

な~んだ、だからライフジャケットが要らなかったのね!!

 

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夜。我が人生初のフォーマルディナーへ。
Camの城口さんがホテルに迎えにきてくださった。

黒いガウンを抱えてはいるが、ふと見るとジーンズ姿の城口さんに
あれあれ?フォーマルじゃないの??
最近はやや崩したおしゃれが許されるディナーもあるのだという。

ふ~ん、私もそうすれば良かった・・と胸の中で一人ごちながら、
時折小雨がぱらつく中をピーターハウスへと向かった。

 

そこは正にハリーポッターの世界。

・・ろうそくが揺らめくうす暗い中世の食堂。

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ハイテーブルに主賓が着席する合図のドラが鳴り渡り、
全員起立して教授の一行をお迎えする。

 ガウンをまっとっているか否かでケンブリッジの関係者なのかゲストなのかが分かるのだという、
なるほど。黄門様の印籠と一緒ね。

 楽し気にさんざめく各々のテーブル、我々も負けじとワインを片手にエプコのこと、沖縄のこと、
Cam設立に至った経緯、スマートエネルギー事業の展望etc…と、おしゃべりの花を咲かせた。

 

そう、お料理は・・・それなりに美味しかったけれど、ちょっと豪華な学食程度・・かな?
でも、デザートのプチシューアイスは冷たくて甘くて掛け値なしに美味しかったです。

・・・お給仕の方にお願いして記念写真をパチリ!楽しい夜は、カレッジを抜ける

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夜道をそぞろ歩きに名残を惜しみながら、終わったのでありました、、、おやすみなさい。

 

(その④に続く)

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