2018年11月22日の記事

経営者の求心力とガバナンスについて、その3

最後に、「足るを知る」についてお話ししたいと思います。

「足るを知る」とは、他と比べず、今を幸せと感じる心を持ち続けることである と考えております。

人間、上を望めばきりが無く、他と比べると、どうしても背伸びしすぎてしまい、その結果、法を犯すことにつながってしまうこともあります。

もちろん、向上心やハングリー精神は大切でありますが、それは他と比較するためのものではなく、あくまで自社や自己を成長させるために必要なものであると考えます。

そして、経営トップが「足るを知る」ために実践すべきことの一つに、ホスピタリティーを身に付けることだと思います。

私が考えるホスピタリティーとは、相手が喜んで自分も幸せ、ということであり、稲盛さんの言葉を拝借させていただくと、利他の精神に通じるものがあると思います。

相手(お客さまや社員、利害関係のない人も含めて)の利(喜び)をまず考えて、それを自分の喜びと感じることができ、最後に残ったのが自分の利、と思うことができれば、「足るを知る」を知ることができると思います。

自分の取り分を先に考えて、残りが相手という経営者では、経営もどこかでつまずいてしまうと思います。

グローバルな考え方からすると対極にある考え方かもしれませんが、日本の高度経済成長をけん引してきた経営者の方々は、このような生き方、経営を貫いてきたと感じております。

追伸

エプコもTEPCOホームテックの業績も手ごたえを感じております。11月30日には決算説明会を開催いたしますので、ぜひ、多くの皆さまにご参加いただき、業況や展望についてご理解を深めていただければ幸いです。

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