2015年12月期、中間決算のご説明

2015年12月期中間決算説明会資料(final・印刷用)

8月17日、東証にて2015年12月期の中間決算説明会を開催させていただきました。本日は中間決算説明会でご説明したスマートエネルギー事業の取り組み状況について、詳しくお話しさせていただきます。なお、業績面の詳細に付きましては、HPに掲載しております2015年12月期、第2四半期決算説明資料を参照願います。

まず中間決算期の業績面の概要に付きましては、スマートエネルギー事業への意志ある先行投資期間中ということもあり、前年同期比は減益、計画利益はやや超過という結果に終わりました。

また、同時に発表させて頂いております通期の業績見通しに付きましては、スマートエネルギー事業への更なる先行投資の積み増し、設計コンサルティング事業における新サービスの普及途上により固めの業績に修正をいたしました。

その中で業績に大きく影響を及ぼすスマートエネルギー事業においては、2016年4月の電力小売全面自由化を見据え、2013年より意志ある先行投資を継続中であり、今下期については先行投資を更に加速させ事業の準備を急いでおります。

先行投資の主な内容に付きましては、エネルギー事業に従事している経験者の積極採用と電力サービスに関連するシステム開発投資が中心であり、その他、電力小売市場参入時に有益と思われる経済産業省の補助事業への参加になります。今通期のスマートエネルギー事業に対する先行投資額は4億5,000万円程度になり、そのほとんどを有能な人財の採用とシステムに投資をしている状況でございます。

決算説明会の中で多いご質問は、来期以降の業績見通しであり、スマートエネルギー事業が利益貢献する時期、どのようなビジネスモデルで事業展開するのかといった質問が上位を占めます。電力小売市場には既存の電力会社は元より、大手の都市ガス会社、通信キャリアなどの超大手企業も参入を表明しており、このような企業と競争するのではなく、自由化後の電力小売市場を共創することが大切であると考えております。

弊社がこれまで25年間築き上げてきた住宅家庭分野での強みを活かして、超大手企業と連携した電力サービスや新たな需要開拓を展開して参ります。電力小売自由化後は単なる電力販売だけでは他社との差異化が困難なことから、付加価値の高い電力サービスが必須となり、その中でも需要家の暮らしや省エネに役立つ家庭向けサービスが電力販売とセットで提供できると、これまでと違った新たな価値提案を需要家に提供できると考えており、弊社としてはこれらの電力サービスの開発に注力をしております。

それに加え、弊社独自の電力販売モデルも構築中であり、これまでの既存パートナー企業である大手住宅会社様や住設建材流通会社様と連携し、電力販売と省エネリフォームをセットにした本業補完型の電力販売モデルを構築中であります。弊社では全国展開している大手住宅会社様と設備設計やメンテナンスサービスで太いつながりがございます。新築低層住宅では年間約10万戸の設備設計サービスを提供し、アフターメンテナンスでは全国100万世帯のお客様にカスタマーサポートサービスを提供させていただいております。このようなお客様に電力販売だけではなく、省エネ診断、省エネ機器と省エネ電気料金プランを3点セットにして、住宅会社様や住設建材流通会社様のネットワークを通じて全国販売していく、弊社ならではの電力販売モデルで事業展開を準備中です。

このようなビジネスモデルを電力小売市場に参入する超大手企業と連携しながら進めていく準備を行っておりますので、今期までは意志ある先行投資の集中期間と定め、足元の業績を犠牲にしながらも未来の成長投資を行い異次元成長を果たして参りますので、引き続き、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

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